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ごあいさつ
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 新天皇陛下のご即位により、いよいよ「令和」の新時代が幕を開けました。新たな時代の新春を皆さまとともにお迎えすることができましたことを、心よりお慶び申し上げます。

 昨年は、一昨年に続き、全国で自然災害に見舞われた一年となりました。被災された方やご家族の皆さまに心からお見舞いを申し上げるとともに、不測の災害に備え、安全安心に暮らせる地域づくりを引き続き全力で進めてまいります。

 北海道・オホーツクの一次産業に関しては、昨年9月、日本とアメリカによる日米貿易協定への最終合意が大きなニュースとなりました。
 昨年、オホーツクの農業は、史上最高の豊作の年でした。これは何世代もかけて農地を作り、技術の向上に努めてきた生産者の皆さんのご努力の成果です。しかしその一方で、漁業はここ数年、各魚種とも前年度を下回る漁獲量であり、大変深刻な状況です。
 一部では、日米貿易協定による北海道の農業への悪影響も懸念されておりますが、経営安定対策や生産基盤整備、スマート農業導入などを推進し、若い世代を含む生産者の皆さんが未来に希望を描けるような豊かな地盤づくりに尽力してまりいます。

 また、昨年スウェーデンの16歳の少女グレタ・トゥーンベリさんが、温暖化対策を始め、自然環境問題に取り組むことの大切さを世界に発信し、大きな共感を与えましたが、まさにこの問題は北海道が一丸となって取り組むべき問題です。北海道の豊かな自然の恵みに感謝し、その素晴らしさ・大切さの理解を深め合いながら、環境問題に今一度危機感を持ち、豊かな自然を守るべく取組を加速していく時です。北海道の一次産業を強く守っていくためにも、経済優先・競争社会の歪みや弊害を取り除き、自分だけ、私だけ良ければの社会ではなく、地域がひとつになり、産学官が連携して持続可能な社会を築き、「世界に発信するオホーツク」を目指して取り組んでいきます。

 今年は、北海道の一番の課題であるJR路線の見直しについても、各路線の存続について決定がなされる重要な局面を迎えます。広大な北海道において、鉄路はまさしく私たちの生命線です。旅客や物流を守るため、鉄路の存続に向け、国等の関係機関に対し、北海道の現状や今後についてしっかりと主張してまいります。

 道内の各地域においても、人口減少、少子高齢化が刻々と進んでいます。未来を担う子どもたちが安心して育つことができるよう、子育て・教育を社会全体で支える仕組みづくりと、福祉の向上にもしっかりと努めてまいります。 

 北海道が開拓の鍬を入れて150数年、開拓者が築いてきた歴史・伝統・文化をしっかりと次の世代に伝え、新しい時代にさらに飛躍するため、地域に根差した和の精神を大切にしながら、コミュニティあふれる、力のある、豊かな地域づくり・まちづくりに邁進してまいります。

 本年が皆さまにとりまして、実り多き一年になりますようご祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせて頂きます。

  令和二年一月
  北海道議会議員
  髙橋文明


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